こんにちは!
吉祥寺の工務店、ジェネシスの橋口です。
最近はもうめっきり寒くなってしまって上着必須の時期となりましたね。
もうマフラーも総動員させて毎日出勤しているのですが、私は髪がスーパーロングで乾燥しがちなので
マフラーを取る時にバチバチッと静電気を散らしがちです。
静電気が起きにくそうなマフラーに買い替えようか検討中です…(笑)
さて今日は、
お家を建てる時、購入する時に目にする断熱性能・省エネ性能の計算
について書いてみようと思います。
子育てグリーン住宅支援住宅や東京ゼロエミ住宅などの住宅性能によって助成金が出る制度があり注目度が高まってますが
実際に今までのお家とどう違うのか、皆さんご存じでしょうか?
窓や壁の中の断熱材の性能が高いものを採用する等はもちろんですが、実際にはLDKの広さや建物の形も関係しています。
お施主様自身が省エネ計算をすることは基本的にはありませんが、どんな部分が影響しているのか知っておくと
少しの工夫で省エネ設備に掛かる費用を抑えたり等のアイデアが浮かびやすいとも思います。
マニアックすぎるとここに書き切れないので……間取りに関しては主にどんなところが影響しているのかだけまとめてみます!
①LDKと繋がっている空間がどれだけあるか
省エネ計算では【主たる居室】【その他の居室】【非居室】と3種類に分けてお家の床面積を計算します。
この【主たる居室】というのがお家のメインとなるLDKの事で、こちらの床面積が大きいほど省エネ計算としては不利になりがちです。
ここでのポイントは【主たる居室】が純粋にLDKのことだけを指しているわけではないという事です。
LDKからドアが無く繋がっている空間(廊下、玄関、収納、階段…等)の全てが含まれています。
なので、パントリー等の収納や上下階に移動する階段・廊下前に扉をつけるだけでも、実は省エネ計算的には有利になります。
引き戸でも開き戸でも大丈夫ですので、大きな間取り変更をせずにできる工夫の1つとしては検討出来る箇所です!

②吹き抜けの高さ
どーんと高い天井…大きな吹き抜け…LDKがとても広々と見えて憧れますよね!!
吹き抜け自体はやっぱり間取りを考える上で検討に上がることが多いですし、絶対に採用したい方も多いかと思います。
でも実は高さによって省エネ計算に影響してくる場所でもあります。
【仮想床】と言って4.2m以上の高さがである空間は、床がある想定で床面積を計算しなければいけないので省エネとしては不利側になります。
(正確に言うと2.1m刻みで仮想床面積が増えるので、6.3m以上だと更に追加で仮想床面積が増えます)
でも逆に言えば4.2m未満ならどんな広さの吹抜でも計算には入ってこないという事です。
間取りによって調整できるかどうかが変わってきてしまう部分ではありますが
吹き抜け高さが現状4.3m…という場合は10㎝程高さを調整すると省エネ計算結果も変わってきますので
LDKの印象を大きく変えずに検討出来る箇所の1つかなと考えています。

③窓の種類
窓や玄関はたくさんのシリーズや形がありますが、こちらは断熱や省エネに影響が大きい部分でもあります。
お家の性能値自体を高めるために、一番簡単な方法は窓の数をなるべく少なく、そしてサイズも小さくすることです。
ただ、出来るだけ自然光を多く取り入れたい、窓を開けて換気をしたい等こだわりもあると思います。
現状こだわりをそのままに少しでも省エネ性能を高めるためには、まずはサッシシリーズの変更が有効です。
ただ、全ての窓を高性能サッシへ変更してしまうととてもコストが高くなってしまいます…。
なので変更箇所は性能値が低めの窓のみでまずは検討するのがおすすめです。
例えば南側の大きい引き違いの窓は、他と比べて省エネ計算に不利に働く場合があります。
そういった箇所だけピックアップして1つ上のグレードにするだけでも、数値が変わり目指している性能に届き
全体の雰囲気やコストを抑えたまま高性能住宅にすることが出来る場合もあります。

少し長くなってしまいましたが、以上です!
もちろんそれぞれお家の仕様によって出来る事、出来ないことがあるかとは思いますが検討するのはタダですので!笑
皆さまお忙しく限りある時間であれこれ考えるのはとても大変かとは思いますが
後悔しない素敵なお家にするためにご参考になれば嬉しいです!
ジェネシスでは上記のようなことも含め建築に関する色々なご相談を承っております。
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